【続報】美作市ホーチミン空間問題


岡山県美作市が市営博物館に設置した『ホーチミン空間』なる展示に世界中のベトナム人から批判が集まっている事をお伝えしましたが、今月に入り、日本在住ベトナム人協会も、ホーチミン空間の撤去を求め市長および市議会議員へ送付する請願書へのウェブ署名運動を開始しました。

Change.org: 美作市作東芸術文化博物館のホー・チ・ミン像撤去に関する請願書

美作市作東芸術文化博物館のホー・チ・ミン像撤去に関する請願書 
美作市長 萩原誠司様 
美作市議会議員の皆様
美作市民の皆様
 私たち日本在住ベトナム人協会は、美作市にある作東芸術文化博物館でのホー・チ・ミン像設置計画に反対しています。
 博物館など公共の文化空間は、一般市民らに認められる普遍的価値を有する芸術作品のみの設置が相応しいと思うからです。
 当市出身の剣豪・宮本武蔵は、武術のみならず、著書『五輪書』にみられるオリンピックに通じる精神性の高さで後世の私たちに大きな影響を与えています。偉人・宮本武蔵像の建立であれば十分、納得できますし、皆が誇りを持って喜んで見学に訪れるでしょう。 しかし、ベトナム人のホー・チ・ミンをよく知る私たち在日ベトナム人は、彼の像の建立によって美作市民の皆様に多くの誤解を与え、長年築いてこられた貴市の文化的遺産の価値を劣化させてしまうと確信しています。
 ホー・チ・ミンの実像は宮本武蔵とは全くかけ離れた独裁者です。彼は、抗仏時代において民族主義的政党の要人多数を粛正・暗殺し、1950年代農地改革時代には2万人を惨殺、20万人を迫害しました。1968年のテト攻撃においては罪なき国民6000人以上を殺し、生き埋めにしたなど暴力と残虐な手段でベトナムに共産主義政権を作りました。その後の数え切れないボートピープル発生の惨状は、日本でも多く批判的に報道されてきたと思います。
 私たちは、その原因を作ったホー・チ・ミンの非道を日本の皆様、そして美作市の皆様に忘れていただきたくありません。今日の日本とベトナムの協力関係の進展は、ホー・チ・ミンとは無関係です。日本のどこかの地に中国の毛沢東の像を建立する発想と似ていないでしょうか。
 この請願書には、ベトナムの自由と平和の実現を応援している外国友人の他に、日本国政府、地方自治体、日本国民の皆様のご支援の下で日本に暮らし、働いているベトナム人及びベトナム系日本人が署名しています。私たちを庇護している日本は、人類の普遍的な価値である自由を愛する国であり、世界の模範でもあります。美作市民の皆様にも是非ともご理解いただき、ホー・チ・ミン像の設置計画を撤廃するよう希望し、日本国と美作市の皆様に深い謝意と敬意をもって、本請願書を提出させていただきます。
2018年1月20日
グェン・フォン・カィン
日本在住ベトナム人協会会長

 カィン会長の仰るように、私も『日本は、人類の普遍的な価値である自由を愛する国』だと信じたいです。またその自由とは、何でもありの無節操を許すものではありません。
 つまり幾万ものベトナム国民を迫害し死に追いやった独裁者の像を『日越友好の証』として公共の場に設置するという美作市の行為は、言わばベトナム国民への侮辱であり、理性と節度ある自由と民主主義を国是とする我々日本国民にとっても許しがたい事です。
 すでに私のところには、国内外のベトナム人団体から、日本のマスメディアにこの問題を取り上げるよう新聞社へ打診したり、美作市民の方々と連絡を取ってほしいと依頼が寄せられております。
 この抗議はホー・チ・ミン像が撤去されるその日まで続きますので、その日が一日でも早く来るよう、私は今後も彼らに協力すると共に、引き続きこの問題をレポートしていきます。

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