在日ベトナム人協会サマーキャンプ 1日目

7月に在日ベトナム人の皆さんがお台場で行ったフォルモサ公害問題に抗議するハンガーストライキでご一緒させて頂いた際、他の参加者の方から、8月に毎年恒例のサマーキャンプがあるので来ませんか?とお誘い頂きました。という訳で、せっかくの機会なので僕も友人(日本生まれのベトナム人)と二人で1泊2日のキャンプに参加してきました。


このキャンプは在日ベトナム人協会(Hiệp Hội Người Việt tại Nhật)様が主催するサマーキャンプで、10年ほど前から東京都青梅市で毎年開催されています。遠い所では名古屋や大阪など日本各地から約100名の在日ベトナム人の皆さんが集まり、普段離れて暮らしている家族友人たちとの絆を深める会でもあります。
ちなみに、参加者100人のうち、日本人の参加者はおそらく僕を含めて3人。なので当日の司会進行は全てベトナム語で進められましたが、皆さん日本に住んでる方々なので日本語が通じますから、コミュニケーションには困りませんでした。


このキャンプは、在家仏教教団立正佼成会様のご厚意で、立正佼成会青梅練成道場をお借りして行われているため、施設には食堂や大浴場が完備されており、夜はビジターセンターで布団で寝る事が出来るなど、至りに尽くせりな環境です。
立正佼成会様は元々、ベトナム戦争中の1960年代からベトナム統一仏教会と共同で平和活動に取り組んでこられ、1975年の終戦後は、ベトナム共産党政権による弾圧から逃れボートピープルとして来日したベトナム難民の支援活動に尽力されました。その縁から、在日ベトナム人協会との友好は今日まで続いているそうです。


ベトナム戦争戦没者・戦後殉難者供養


このようにベトナム戦争と戦後の難民問題に長年携わった経緯から、キャンプの開催に際しては、立正佼成会会員の方々が、戦争や国外脱出・強制収容所などで犠牲となった数百万人のベトナム人への供養として、読経を捧げられました。
また2日間我々をお世話して下さった立正佼成会担当者の方は、当時のベトナム共和国(南ベトナム)ダラット郊外で建設が進められた水力発電用ダム ダニムダムに、設計工事を請け負った日本企業の職員として1965年から5年間も現地で工事に関わった方で、当時の貴重な体験を聞かせて頂く事が出来ました。中でもベトコンによるテロを警戒し、カンボジア軍(クメール国軍)の武装ヘリに搭乗してプノンペンから工事現場に赴いたお話は、とても興味深かったです。


グループワーク

読経の次は、在日ベトナム人コミュニティの意識向上と世代を超えた交流のため、参加者を6班に分けてグループワークが行われました。テーマは『日本におけるベトナム人コミュニティをより良く発展させるには』





これは外国に住む皆さんにとって切実なテーマであるため、真剣な議論をされていました。中でも私の班のリーダー(織田裕二似のイケメン)は、会場一番の熱意でこの課題に取り組み、最後の発表では、司会者に「もう時間無いから巻きで」「もうタイムオーバー、終わり」と静止されるまで熱く気持ちを語ってくれました。
なお、僕はベトナム語がほとんど分からないので議論の内容はさっぱり分かりませんでしたが、数少ない日本人参加者として、日本人の目線から何か提案はないかと訊かれたので、以下の意見を述べさせていただきました。

・多くの日本人はベトナム人を真面目で良く働く人々であると概ね好意的に見ているが、その一方で、残念ながら日本国内で犯罪に走るベトナム人も増加しており、そのような一部の人の行いが在日ベトナム人全体の評価を下げるようなことはあってはならない。また犯罪を行うベトナム人の大半は若者であり、おそらく彼等は日本社会になじめないまま学校や職場のベトナム人仲間など同世代の狭いコミュニティにしか属していないため、悪い誘いを断る勇気が未熟だと思われる。それを防ぐためには、このキャンプのように幅広い世代が集い、悩みを相談できる家族のようなコミュニティを全国に広げていく事が必要不可欠だと考えます。
・また彼等が社会からドロップアウトしてしまう要因の一つには、外国人留学生・研修生を違法な低賃金や労働環境で酷使する悪徳日本企業の存在もあると思われる。それはまず日本側が是正すべき事であるが、それにはまだまだ時間がかかる。なので今は、彼等が困った時に頼れる労使や法律の専門家による手助けが必要。すでにそのような活動をしている方々は居るものの、まだ十分とは言えないので、ベトナム人コミュニティとしてもその部分に力を入れてはどうか。

バーベキュー

夕方からは待ちに待ったバーベキューパーティーの始まりです!参加者100人という事で、見た事もないくらい大量の食材が用意されました。バーベキューなので食材はほとんど普通のお肉や野菜ですが、中にはベトナム料理特有のスパイシーなタレで味付けされた鹿肉もあり、びっくりするほど美味しかったです!あれを食べる為だけに来年も参加しても良いと思うくらいです。





キャンプファイヤー

バーベキューの後はみんなでキャンプファイヤーです。音楽に合わせてみんな手を繋いでダンス。なんだか小中学校の林間学校を思い出します。



カラオケ物凄く楽しそうでした。僕も一曲くらいベトナムの歌を覚えたいな。
本当に楽しい時間を過ごせました。僕はお酒も回って疲れたので、11時にはお風呂に入って、12時には布団に入りましたが、聞くところによると、中には夜中の3時まで外で飲んでいた人たちもいるそうです(笑)

2日目に続く

コメント

このブログの人気の投稿

テレサ・チャン弁護士来日

ベトナム経済特区反対デモ

良心の囚人に捧げるクリスマス・チャリティー