ベトナムの若者に聞く

※この記事は別ブログに2014年11月09日に投稿した記事の改訂版です。


僕の描いたイラストがSNSでベトナム人の方々に拡散した事で、彼らから沢山のメッセージが届きました。それらは決まって、
「君は在日ベトナム人なの?」「なんで日本人がそんなにベトナムに関心あるの?」
という質問から始まります。
うん。その質問は、出会った外国人みんなに訊かれる(笑)

こうして日本に居てはなかなか知ることの出来ない、彼らの生の声を聞くことができたので、その中でも特に興味深かった話をご紹介します。


Lさん(ハノイ在住)

L:
僕はベトナムの首都ハノイに住んでるよ。けどこっちでは、ベトナム共和国軍に関しては忘れられてしまっているか、あるいはデタラメな悪評ばかりが知られていて、普通の人が共和国軍の真の姿について知る機会は無いんだ。だから君と話せて嬉しいよ。

タイガ:
僕の友達に元共和国軍将校の息子がいて、今ベトナム住んでるんだ。その彼が言ってたんだけど、ベトナムでは共和国軍について大っぴらに話すことは出来ないんだってね。みんな政府が怖いから。

L:
ほとんどの人はそうだね。ただ、一部に例外もいる。それはコミュニストさ。連中は共和国軍についてデタラメなことを宣伝しているよ。日本にも昔、日本赤軍っていうコミュニストの徒党がいたでしょ?彼らも大概な非道さだったよね。僕らは今、そんな連中に支配されているのさ。


グエン・ベト・ズン (ハノイ在住)

ズン:
我が家にベトナム国旗を掲揚


タイガ:
スゲー!勇気あるね!けどそんな事して、君が逮捕されないか心配だよ。

ズン:
うん、実はもう逮捕されてるよ。4月30日(サイゴン陥落の日)に掲げたら捕まった。でも連中は2時間しか僕を拘束できなかったよ。僕は法律を熟知しているから、自分の身を守る事ができるんだ。

タイガ:
うわカッコいい~!頭良いね!って事は、君はベトナムの民主化運動家なの?普通の人は国が怖くてそんな事できないでしょ?

ズン:
違うよ、僕は運動家じゃない。ベトナム共和国市民さ!そして僕らの使命は、祖国を共産党から取り戻すことなんだ。政府に服従してる連中は好きじゃないね。僕は彼らとは違うよ。


僕はこれまで、戦後ベトナム生まれの人はみんな政府による思想教育を受けて育ってるから、僕の趣味を知ったらきっとトラブルになので、ベトナム在住の人とは関らないようにしようと思っていました。しかしこうして彼らと話してみると、実際には熱心に政府を支持している人間はほんの一部(つまり党や人民軍などの上流階級)だけなんだそうです。そしてネットの普及により政府の情報統制が薄れた現在では、むしろ自国の政府に不満を抱き、ベトナムが共産党独裁政権に堕ちる前のベトナム共和国時代を偲ぶ若者も大勢いる事を知りました。


※※※※※ ご注意 ※※※※※

なお、彼らは逮捕される事を覚悟の上で、ベトナムの法律に反する言動を行っています。我々日本人が観光で行ったとしても、ベトナム国内で政府に批判的な言動があれば最悪、テロリストとして刑務所や政治犯収容所行きになる可能性があります。また、必ずしも若者みんなが反体制派ではないので、ベトナム共和国に好意的だと知ると本気でブチ切れるベトナム人もいます。僕も過去に嫌がらせを受けてます。僕が言うのもなんですが、言動には十分注意しましょう。

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